陣痛が怖い?痛くない、気持ちいい出産体験の実話。あっ、自然分娩です。

2週間前に第3子を出産しました。陣痛が10分間隔になってから赤ちゃん誕生までは約5時間でした。自他ともに認める痛がり・怖がりの私ですが、今回のお産は分娩中に泣いたり叫んだりすることは一切ナシ。出産に立ち会った夫は、私が痛がらないので非常に驚いていました。赤ちゃんが出てくる瞬間は「快感」そのもの。今回の出産が「痛い」よりも「気持ちいい」になった理由に迫ります。

出産予定日より早く陣痛がきた

妊娠37週のある日。お腹の張りを10分から15分間隔で規則的に感じるようになりました。

「もしかして陣痛?」

陣痛にしては全然痛くない。出産予定日もまだまだ先だし。

陣痛なのか、単なるお腹の張りなのか?自分では判断できなかったので、とりあえず病院へ電話してみると、

病院:「入院の準備をして、病院へきてください」

陣痛じゃなかったら恥ずかしいなぁと思いつつ、夫に車で病院まで送ってもらいました。

病院へ到着し、まずは内診です。

助産師:「子宮口が4cm開いてるよ。このまま入院だね」

もう4cmも開いているの?

驚きました。1人目の出産の時は、子宮口が1cmしか開いていない時でさえ、痛みで苦しかったのです。

それが、今回は全然お腹が痛くないのに4cmまで開いている。3人目だからなぁ。

痛くない、気持ちいい出産だった理由

今回の出産は、陣痛が来てから赤ちゃんが出てくる最後の瞬間まで

楽しい!

気持ちいい!!

ということにつきました。信じられないほど楽な出産になった原因を自分なりに分析してみます。

妊娠中に体重管理をした

weight record during pregnancy
母子手帳の「妊娠中の経過」のページ。妊娠期間で増えたのは8kgでした。

3人目の妊娠で私が特に力を入れたのは、体重のコントロールです。

上は、母子手帳に記載されている私の体重です。

母子手帳交付後の第1回目の妊婦健診(1月25日)の体重は54.2kgです。これは妊娠11週での体重ですが、妊娠前と同じです。

出産直前の妊婦健診(7月26日)の体重は62.1kgです。つまり、妊娠期間中に増えた体重は8kgでした。

母子手帳には「妊娠中の推奨体重増加量」が掲載されています。ふつう体型の私の場合、妊娠全期間を通しての推奨体重増加量は7〜12kgなので、ちょうど範囲内に収めることができました。

私が妊娠期間中の体重管理を頑張った理由は、赤ちゃんが通る産道に余分な脂肪がつかないためです。

体重増加を8kgにおさえたことは、お産が楽だった理由の1つであると私は考えています。

ホルモンの力で痛みを感じない

陣痛がきて入院が確定すると、助産師さんが分娩にむけ準備を始めます。

準備の1つとして、助産師さんが私の手首に点滴の管をさし血管を確保します。

薬の投与が必要になった時に、いつでも点滴できるための事前処置です。

点滴の針は太いので、痛みを感じるのが普通ですよね。

不思議なことに、太い針を刺されたのに全くといってよいほど痛くなかったんです。

ここで思い出したのが、お産の時に分泌されるホルモンのひとつ、βエンドルフィンです。

βエンドルフィンは鎮痛効果を発揮してくれます。その作用は驚異的で、痛み止めで有名なモルヒネの6倍の鎮痛作用があると言われています。

点滴の針を刺されても痛くない。

「今の私、βエンドルフィンめちゃ出てるやーーーん」

と実感しました。このお産、イケるかも!

陣痛の「お休み期」に意識を集中させた

陣痛は子宮の収縮です。

分娩中、子宮は常に収縮しているわけではなくて、「収縮」と「休止」が交互に反復してやってきます

収縮・休止・収縮・休止・・・

その繰り返しは、まさに波のごとし。イメージとしては、赤ちゃんが陣痛という波にのって押し出されてくる感じ。

3回目となる今回のお産、  私は休止の時間に意識を集中させました。

休止の時間(間欠時間)は子宮が収縮しないのでは本来は痛くないのです。しかし、陣痛の痛みでパニックになってしまったり、陣痛がくると身構えてしまったりするとお休み時間に気がつけなくなります。

死にたいとまで思った1人目の出産の時は、「収縮」に気を取られてしまい、「休止」を感じることができませんでした。

その反省を生かし、第3子出産の今回は、「休止(間欠時間)をとことん楽しむぞ」という意気込みで出産に臨みました。

陣痛中のリラックスで、お産が進む

間欠時間に気がつくために、陣痛がきている時間はハァーーっと息をはいて可能な限りリラックスするようにしました

私は、マタニティ期間中にスイミングを頑張ったのが役に立ちました。身体の力を抜かないと水中で浮きません。

リラックスして陣痛が来ている時間をやりすごすと、その次にやってくる休止の時間をすぐに感じることができました。

お産の時には、上述したエンドルフィン(麻薬効果)というホルモンの他に、オキシトシンというホルモンも分泌されます。オキシトシンは別名「幸せホルモン」とも呼ばれています。

陣痛と陣痛の合間のお休みの時間は、

  • エンドルフィン・・・麻薬効果
  • オキシトシン・・・・幸せ効果

のダブル効果で、超自然、かつ、超合法的に気持ちよ〜くなれる、パラダイス・タイムです。ああ、快感すぎて天国へ行ってしまいそう。

陣痛がきている時は、「ハー」と息を吐いて肩の力を抜く。陣痛がお休みの時は、パラダイス・タイムを満喫する。

こうやって終始リラックスするように心がけると、お産がどんどん進みます。

私が午後7時に病院に到着した時、子宮口は4cm開大していました。それから子宮口7cm開大までの約3時間。リラックスしていたおかげで、我慢できないような痛みは感じませんでした。

陣痛がきている時は赤ちゃんが下に降りてきているので、赤ちゃんに対して

「ガンバレー」
「ガンバレー」

と応援してあげました。

1人目の出産の時は、お産のラスト2時間くらいは、ずっと痛みで悶絶していました。しかし、3人目の出産の時は、赤ちゃんが出てくる直前まで休止の時間を満喫することができました。

快感!赤ちゃんが出てくる時

「鼻からスイカ」と例えられるお産ですが、赤ちゃんが出てくるときは痛くなく、快感そのものです。

3人産んだ私の経験では、「赤ちゃんが降りてくる時」の陣痛は確かに痛みを感じるけれど、赤ちゃんが膣から出てくる時は、気持ちよいです。

あまりに気持ちよかったので、赤ちゃんを産んだ1分後に、

「4人目はいつ作る?」

と夫に聞いた私でした。夫には却下されました。お金がないと。

痛くない出産、あるんですねぇ

シンガんーソングライターのMINMIさんが、「痛くないキセキの出産方法」というのを提唱されています。

私は第1子出産の時は、地獄のような苦しみを味わいました。(関連記事:初産は助産院でフリースタイル出産

ですので、お産がいたくないわけないじゃーん、と思っていたのですが、今回の出産を経験して、痛くない出産というのが実際にあるのだなぁと思いました。

妊娠中の体重増加を止めた方法

妊娠中に体重増加がとまらず困りました。

妊娠中は適正な体重の増加が必要です。

一方で、太りすぎて難産になることは避けたかったので、頑張って体重増加を8kgにおさえることに成功しました。

妊娠中の体重増加を止めた方法を、

妊娠中の体重増加が止まらないので、糖質制限ダイエットをしたら痩せた。

の記事にまとめました。よろしければ、お読みくださいませ。