証明写真機で子供のパスポート用写真を撮った話。

5歳の娘のパスポート更新に行ってきました。

パスポート更新に絶対必要なもの、証明写真。前回はパスポートセンター近くの写真店で撮影してもらいました。

今回は、同じくパスポートを更新する夫が証明写真機で撮るというので、子供の写真も証明写真機で作ることにしました。

パスポートセンターのすぐ近くに証明写真機があり便利です。まずは、夫が証明写真機で撮影。撮影料金は通常は800円なのですが、美肌モードだとプラス200円で1000円。夫はちゃっかり美肌モードで撮影。

夫は撮影が終わると、「先にパスポートセンターにいってるね」と足早にパスポートセンターへ。

残された私は、証明写真機で娘の写真撮影です。

5歳児。美肌モードにせずとも超絶肌が綺麗です。でも200円しか違わないので美肌モードを選択。

証明写真機のボックス内の座椅子をこれでもかというほど回して一番高くしました。

そして、娘を座らせてみたけれど、、、、

座椅子の高さが全然足りない!!!

娘の身長は約110cm。座椅子を一番高く設定しても、証明写真機の指定する目線の高さに間に合いません。

さて、どうしたものか。娘に座椅子の上で正座してもらうことにしました。

座椅子の面積が狭く、正座するには不安定。

「グラグラして、こわいよー」と騒ぎます。

両手を伸ばして突っ張り棒みたくして写真撮影機の中で踏ん張る娘。

非情にも撮影開始のカウントダウンがはじまります。慌ててボックスの外に出てカーテンを閉めました。

『撮影を開始します。3、2、1』

撮影された写真を見ると、両手をのばして踏ん張っているので首がない。歯をおもいっきり食いしばってる。

これじゃ、ぜったいにパスポート申請は無理。

幸いにもこの証明写真機は写真を印刷せずにキャンセルすれば全額戻ってきます。

子供の写真はやはり写真店でとってもらおうと、前回のパスポート取得時に利用した写真店(歩いて2分)へ行きました。

写真店へ到着するも、なんか薄暗い。ドアにかけられたホワイトボードを見ると、

「当面の間、撮影は予約制とさせていただきます」

神は私を見捨てたもうたか。

もう、今日のパスポート申請は諦めようかな。夫がLINEで

「まだ写真できないの?」と送ってきやがりました。ため息。

私達夫婦は共働きなので、パスポート申請は週末しかこれません。今日を逃したらまた貴重な週末を半日つぶすことになる。

事前に写真を用意しなかったことを激しく後悔しても、いまさら遅い。前をむくのだ、私。もう一回、写真機に挑戦することにします。

座高を高くすれば良いのだ。。。

私の膝に乗せる?(私が写真にうつりこむ)

バッグを座布団がわりにする?(全然高さが足りない)

ちん、ちん、ちん、ちーーーーーん!(一休さん風)

ひらめきました。座椅子を一番低くして、そこに起立させればよいんだ。

座椅子をたかくする。

座らせる。

という二つの固定概念から解き放たれた瞬間でした。

さっそく、先程とは反対方向に座椅子を回しまくり、一番低くします。こんなに座高の高い人いる?っていうくらい座椅子は低くなりました。

娘の靴を脱がせ、座椅子にたたせてみると、、、

なんということでしょう。目線の高さが指定位置より高くなっているではありませんか。ただし、この誤差は娘に中腰になってもらうことで、なんなくクリア。

「歯みせないでね。背中をうしろにつけてね。首のばしてね。目の高さを矢印に合わせてね」

5歳児に、こんなにたくさん指令をだして通じるのか。

「うまくとれたらジュース買うから」

さいごのフレーズは確実に通じたはずです。全集中の娘をボックス内に残して、シャッとカーテンをしめました。

これでだめなら、もうパスポート申請なんてやめてやらぁ。っていうか、夫は何してる?テメェの写真だけとってとんずらか?

平日の家事、育児、全部私じゃん。週末くらい子供のことやってよ。そもそも私のパスポート更新じゃないし。

イライラして体内温度が高まるのを感じたまさにその時、撮影完了。

再びボックスに入って撮影された写真をみると、、、、

とれてるぅぅ。顔の大きさも向きも完璧。

頭の先端と顎の末端を画面であわせて、写真の焼き上がりを待つあいだに子供に靴を履かせ、座椅子の高さを戻しました。次のひとが苦労しないように。

できあがった写真を手に、パスポートセンターに走ります。週末だから絶対に混んでる、と想定していたのですが。コロナの影響でしょうか、パスポートセンターはガラガラ。夫がソファの上でスマホいじっているのをみて、また怒りが再発。

子供の写真は無事に採用してもらえました。

注意)椅子には座って撮影しましょう。子供の立ち撮りは大変危険です。真似しないでください。責任とれません。