2008年、通訳案内士の試験に2ヶ月の勉強で独学で合格しました。
当記事では私の勉強法を公開します。通訳案内士の試験はもちろん、各種資格試験の短期合格を独学で狙っている方は、今後の勉強法の参考にしてください。
この記事の見出し
通訳案内士試験の準備物
当たり前のことですが、独学の場合は勉強に必要な参考書や道具を自分で用意します。選ぶ際に重要なポイントは、必要最低限におさめることです。
あれもこれもと購入してしまうと、参考書の一部が手付かずに終わってしまい、試験に臨むにあたって不安感が生じてしまうからです。
さらに、参考書を購入する際はできるだけ自分の目で中身を確認してから購入します。
口コミが良い、あるいは、試験合格者が使用した参考書が必ずしも自分に適しているとは限りません。
参考書の文字は読みやすいですか?
内容は難しすぎませんか?
自分で確かめることが大切です。
私が通訳案内士試験を独学で受験したときに準備したものは下記の3セット。いたってシンプルでした。
- 過去問題集
- 中学・高校の教科書&地図
- 電子辞書
通訳案内士試験の勉強前に準備・分析
本格的な勉強に入る前に、
- 試験の傾向を調べること
- 自分の学力のレベル・特性を知ること
- 勉強の計画をたてること
の3つのステップを踏むことで、効率的に試験勉強をすることができます。具体的には、次のことをしました。
JNTOの試験要綱を熟読し、試験の傾向を知る
戦いに勝つには、敵についてよく知る必要があります。試験要項を読むことは、試験勉強以上に大切です。試験の出題範囲やスタイルを知ることで、勉強の仕方が決まってくるからです。
例)和文試験についてはマーク式、6割以上獲得すればOK、出題範囲は中学・高校の教科書レベル等。満点をとっても意味なし。足利義満と漢字で書く必要はない。が、将軍を英語で説明する必要があるetc
通訳案内士試験の過去問題10年分を全て解く
過去問題を解き、“自分が苦手な分野”と“よく出題される分野”を分析します。
問題を解いた後での採点時に気をつけまるのは、つぎの3点です。
- 自分の弱点、強みを把握する
- 間違った問題範囲を、採点のついでに教科書で確認・チェックする
- 毎年良く出るテーマ(ex.地理での国立公園)を気づくたびにメモ(今後の出題テーマを予想できたら、それもメモ)
大まかな勉強計画を立てる
これまでの準備で、試験内容と自分をよく知れたはずです。あとは、その分析をもとに合格ライン(和文問題平均6割、英語7割)に到達するには、残された時間で何をどのように勉強すればよいか、よくよくよーーーく考える。ここが、一番の頭の使いどころ。
なぜなら、計画を立てたあとは言葉は悪いけれど『馬鹿になって』詰め込む事がメイン作業になるからです。
私の場合、自分の学力の分析結果は、次のような感じでした。
日本史:7割以上ほぼ確実にとれる(大学受験で勉強したため)。Step2で簡単な勉強もできた。二週間前までは勉強しない。弱点は文化。絵や写真を使った勉強必要。
地理:恐ろしくひどい。47都道府県の位置関係すら曖昧。過去問平均点は3割。とはいえ、今から出題範囲全てを勉強するのは不可。そこで、地理の頻出度が高い既存テーマと、そこから予想される出題範囲の勉強をトータルの勉強時間の6割に当てることにした。地図を使った勉強必須。
英語:問題を解いてわかったのは、解けなかった問題のほとんどの理由が、単語がわからなかったから。文法・和訳・英訳の基礎はOK。そこで、通訳ガイド試験に特有の単語を中心にした勉強(ハロー通訳で単語集を一冊購入)。問題量が多いので本番での、時間配分が気になる。減点されないために、簡単な単語、スペルミスをしない表現で記述を心がける。
いよいよ、通訳案内士試験の勉強開始
これまでの準備段階を経たら、ひたすら勉強です。
どの科目を、どれだけ勉強するか?時間配分を管理せよ!
学習においては、勉強時間の配分に注意します。私の場合は、意識しないと、自分が愛してやまない日本史ばかり勉強してしまう癖があります。
日本史で満点をとっても、地理で50点では試験は受かることができません。
短期合格したい方は、自分の学力をバランス良く向上させるように、準備段階で分析した結果をもとに学習内容・時間をコントロールしましょうね。
通訳案内士の試験勉強は、いつ、どこでも出来る!
誘惑を避けるため、勉強中は携帯の電源オフにします。
机にむかっている時以外でも、勉強できるチャンスは転がっています。
目はキョロキョロ、頭はフル回転。勉強時間を作るために私が工夫したことを、列挙します。
- 駅構内や電車の中で目に入る英語の表示を読んで、自分が知らなかった単語はメモ。たとえば、“監視カメラ”、英語でなんというでしょう。答えは駅構内で。
- 直前まで勉強しないと決めた日本史だが、地理・英語・時事問題の勉強の気分転換時や、パスタを茹でている間に教科書をパラパラとめくる程度はした。
- 都内の観光地で観光マップの英語版を見つけては、行く先々で熟読。過去問題を解くことで身につけた“感”を頼りに、出そうな単語・テーマはチェック。
- 英語の問題では、実際に訪日外国人の方が質問してくる内容が良く出る。これまで、外国の友達に直接質問されたことを思い出して(何でみんなマスクしているの?何でこんなに自動販売機が多いの等)、その答えを頭の中で用意した。
- 自分の英語力を考えたとき、二次試験対策は一次試験が終わってから取り組めば間に合うと判断したが、気分転換で英語のラジオ・podcastはほぼ毎日聞いていた。
- 和食店では、日本語メニューを(頼まれもしていないのに)勝手に英訳。
- 試験科目を全てリンクさせる。例えば、地理の勉強中に国立公園や世界文化遺産といったワードが出てきたら、それを英語で言えるか?
- 誰かと話すとき、その人の地元について聞きまくる(私の弱点である地理対策)。
通訳案内士試験の独学を軌道にのせるために
通訳案内士の試験を通して私が感じたことは、英語を身につけるためには、勉強を習慣づけることが大切ということ。
自動車を動かすにはエンジンをかける時に一番エネルギーを使います。タイヤが回り出しさえすれば、あとは惰性でグングン進む。
勉強も同じで、軌道に乗せるまでが難しい。そこで、独学のリズムをつかむまでの最初の数ヶ月だけ英語学習プログラムを利用するのが賢い手です。
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すべてオンラインで完結するので独学との相性が良いです。そして、産経グループが提供する英会話なので信頼がおけます。
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