【英文例つき】外国人の接待のコツを通訳ガイドが伝授。レストラン選びのポイント

海外ゲストの接待を頼まれて、困った経験はありませんか?
筆者は、通訳ガイドとして世界中からのゲストをご案内しました。
私の失敗談も含めた経験をもとに、海外ゲストを食事にお連れする際に、
気をつけるべきポイントを伝授します。
使える英文例も記載しましたので、参考にしてください。

食べたい料理があるか、ゲストに質問してみよう

ゲストの中には、あらかじめ、「日本に行ったら、これが食べたい」という希望をもって来日される方も多いです。ですので、まずは、ゲストに何か食べてみたい物があるか直接聞いてみることをお勧めします。
日本語:「日本で食べてみたい料理はありますか?」
英語:Do you have any food you would like to try in Japan?

英文の「try」を使うのがポイントです。1人では食べ方やオーダーに自信がないお店も、日本人が案内してくれれば、安心して挑戦できますからね!
日本に興味があるお客様は、沢山のリクエストをお持ちです。
特に、寿司、ラーメン、鉄板焼き、は食べたいと言われることが多いです。

 

お店選びで気をつけるポイント

苦手な食べ物を確認しよう

お肉が食べられないゲストを、しゃぶしゃぶレストランにお連れしても、
食べて頂けるのは水菜だけ。こんな事態を招くことのないよう、
あらかじめ、ゲストが食べられない物を確認しましょう。

日本語:「苦手な食べ物はありますか?(直訳:食べたくない物はありますか)」
英語:Do you have any food you don’t like to eat?

単純な好き嫌いで食べられない物もあれば、宗教上の理由で食べられない物もあります。お客様に直接、宗教を聞くのはNGです。
宗教、年齢、政治(どの政党を支持しているか)といった個人情報に関する話は、
よほど親しくならない限り、こちらからは聞かないようにしています。
上記の英語での質問の仕方は、「食べたくないもの」と質問しているので、
失礼にはあたらない聞き方として使えます。

宗教は、ゲストの出身国で、想像はつきます。しかし、出身国で宗教を判断することは出来ません。インドネシア人ファミリーをガイドした時の話です。データ上では、インドネシア人の約8割がイスラム教徒と言われています。しかし、その家族の皆様は、食べ物に制限は持っておられませんでした。

 

アレルギーで食べられない物もあります。アメリカの中学生40名のガイドをした時の話です。アレルギーでナッツ類が食べられない子供が複数名いました。

 

食べられない物に関しては、調味料やエキスで入っていてもNGです。
好き嫌いで食べられないものならまだしも、主義やアレルギーに関わると大問題。
食べられない物に関しては、最大の配慮が必要です。

 

座敷の場合は、ゲストにあらかじめ確認

畳に座布団の座敷ルームは、いかにも日本らしく、ゲストに喜んでもらえることも多いです。

とはいえ、座敷に慣れている外国人ゲストは多くはありません。
体の大きな男性は、座敷だと足がしびれてしまいます。
ロシア人のお客様と、すき焼きの名店に行ったことがあります。
食べている最中に、お客様が何度も立ち上がる、座る、を繰り返しておられました。
その理由を伺うと、足が痛くて、座っていられないとのことでした。

 

ちなみに、このお店、古い日本家屋からできています。
天井が低く、頭も打ってしまいました。まさに、踏んだり、蹴ったり。
天井が低いお店へお連れする際は、
日本語:「頭にご注意ください」
英語:Please mind your head.
と伝えましょう。

 

掘りごたつタイプだからと安心しないでくださいね。
靴を脱いでレストランに入ることに抵抗がある方もおられます。
靴を脱ぐお店であることをお知らせしておきましょう。

 

ゲストに座敷の説明をする時は、スマートフォンで座敷の画像を見せてあげると、より親切です。百聞は一見にしかず。畳を見た事がないゲストも、イメージをつかんでくれます。
聞き方としては、こんな感じです。
日本語:「靴を脱いで入る、畳の部屋のレストランでも良いですか?」
英語:Do you mind Japanese style tatami room restaurant, where you have to take off your shoes?

英語の教科書的な話になりますが、上記ではDo you mindで質問しています。
直訳すれば、「靴を脱いで入室する、畳の部屋のレストランは嫌でしょうか」です。
ですので、お客様が「No」とおっしゃれば、「嫌ではない=行ってOK」という意味です。

 

お店が禁煙か確認しよう

訪日外国人旅行者を喜ばせる方法で書いた通り、海外では、店内は完全禁煙のことが多いです。ゲストがタバコが苦手な場合は、お店が禁煙かどうか確認しましょう。

お客様を観察していれば、タバコを吸うかどうかは、わかります。
多分吸わないなー、と思えば。
日本語:「あなたは、タバコは吸わないですよね」
You don’t smoke, do you?

 

ここで、ネットでお店の禁煙に関する情報を調べる時の注意です。
「禁煙席あり」や「分煙」と書いてあるお店でも、喫煙席と禁煙席の間に仕切りがない場合もあります。私は、分煙の場合、お店に電話して完全分煙か確認するようにしています。

 

少しくらいのタバコの煙は気にしないゲストもおられます。
しかし、ゲストの中には、タバコを止めようと禁煙中だったり、あるいは、妊娠中の可能性だってあります。タバコを気にして食事が楽しめない、ということにならないよう、タバコが苦手なゲストの時は、禁煙席の確認は念入りにしましょう。

 

 

ベジタリアンの場合

お客様がI’m vegetarian.(私はベジタリアンです)と言われたら、どの程度のベジタリアンか確認しましょう。
というのも、ベジタリアンには様々なレベル・種類があります。
肉だけが食べられなかったり、肉も魚も食べられないが卵はOKだったり。
なお、ビーガンとは、完全なベジタリアンの方を意味し、もちろん卵も食べません。
みそ汁の出汁(だし)もカツオや煮干しが含まれるのでNGです。

 

ベジタリアン向けのレストランは、メニューが豊富です。
しかし、都市部でないと、ベジタリアン・レストランは少ないのが現実。
ヘルシー志向の高まりで、大豆や豆腐を使ったレストランが増えてきました。大豆や豆腐系のレストランは、ゲストが大豆を食べられる場合は重宝します。

 

ベジタリアンのお客様は、何が食べられるか教えてくれますので、食べられない物、食べられる物から、お連れするレストランを選びましょう。

 

必ずしも和食がベストではない

せっかく日本に滞在中なので、基本的には和食をお勧めするのが良いです。私も、例えば、フランスに行ったら、フランス人が作る寿司よりも、エスカルゴ(カタツムリ料理のこと)を食べてみたい。

 

稀なケースですが、ゲストによっては、洋食や、あるいは、ゲストの国の料理が喜ばれることもあります。
旅館に滞在されていたドイツ人のお客様の話です。
ある朝、お客様から「洋食が食べたい!」と言われました。
そこで、近くのホテルのビュッフェ(バイキング形式の朝食)にお連れしたら、大変喜ばれました。
このゲスト。旅館だと朝も夜も和食なので、さすがにお米に飽きてしまったそうです。ジョークで、「No more rice!(もう米はたくさんだ!)」とおっしゃていました。普段、お米を食べる回数は月に2〜3回だそうです。それが、日本にきた途端、毎日お米の朝食で、飽きてしまったとのことです。

 

ゲストによっては、和食が苦手な方もいらっしゃいます。
海外旅行が初めてのお客様だったり、食に対して保守的な方もいらっしゃいます。
特に、観光ではなく、仕事で日本にいらっしゃった場合、日本に興味があるわけではなく、できれば母国と同じ料理を食べたい方もおられます。
日本料理にお連れする前に、和食で良いか確認しましょう。
日本語:日本料理のレストランにお連れしようと思っています
英語:I’d like to take you to Japanese food restaurant.
と言ってみて、ゲストの反応をみてくださいね。

 

 

食事を一緒に楽しむ

お店選びをしっかりしたら、あとは、食事を一緒に楽しみましょう!食事中にホスト(招待する側)があくせくしていては、ゲストも楽しめません。

スェーデンから仕事で来られた男性のお客様5名をご案内した時の話です。
鉄板焼きレストランで、コース料理を食べました。
コースも終盤。他のお客様がなかなかデザートを食べません。
理由は、私がデザートに手をつけていなかったから。さすがは、レディー・ファーストのヨーロッパです。大和撫子、感動しました。

 

ちなみに、この時は、神戸ビーフの鉄板焼きでした。
ヨーロッパでは、神戸ビーフはとても有名です。
海外ゲストから、
「肉を柔らかくさせるために、牛にマッサージをしているって、本当?」
「美味しい肉にするために、牛にビールを飲ませているんでしょ」
と聞かれたことがあります。
私は、こう答えていますよ。
I don’t know, but I’m sure they live better life than me.
「本当かどうかは知らないけど、私よりは良い生活おくってるはずよ」

 

 

まとめ

以上、海外ゲストのためにお店を選ぶ際のポイントでした。
食事は誰もがします。食事で喜んでもらえる事が、ゲストに喜んでもらえる近道です。
大切なのは、お客様にしっかり配慮をすること。そうすれば、その気持ちは必ず伝わります。
Good luck!

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兵庫県西宮市に在住する30代女性です。子育て・インバウンド、英語に関するテーマを中心に情報発信しています。詳しいプロフィールは画面上部の「サイト運営者」をお読みください。