私の夫は外国で育ちました。10代・20代とヨーロッパで過ごしています。こういうと、「かっこいいー」という反応を頂くことが多いです。果たして、本当にカッコイイのか。
日本語ヨメマセン
国籍は日本、育ちは外国の夫。日本語が読めません。そのため、日常生活で支障をきたす場面が多々あります。
例えば、外食する時。メニューを読めない夫のために、私が1つずつ声に出して読み上げます。
「しょうがやきていしょく」
「にざかなていしょく」
・・・・
お経のようにメニューを読み上げる女に、それに耳を傾ける男。夫の容姿が、例えば金髪に青い瞳のThe 外国人なら、周囲も(旦那さん、日本語読めないんだなー)と理解してくれることでしょう。でも、うちのダーリン、外見はThe 日本人です。
固有名詞ニガテデス
こじゃれたメニューだと、単に読み上げるだけでは理解してもらえません。
「徳島県産豚肉の香草焼き」
と言っても、「トクシマって何?」「コウソウって何?」となります。
子供が産まれる前のラブラブ期間であれば、私は
「徳島県という日本の西のエリアで産まれたポークをハーブで焼いたものだよ」
と懇切丁寧に説明していました。
しかし、今現在は、2人の子供がいます。夫に割ける時間と労力には限界あり。
「豚を焼いたやつ」
までに簡素化して説明。
子供は、レストランでは、水をこぼしたり、スプーンを落としたり。目が一時も離せない状況ですからね。
言い間違い多し
外国育ちの夫。言い間違いも多いです。
先日、夫が寝違えて首が痛いということで、整形外科に行きました。帰宅後、「どうだった?」と心配する私に、彼が一言。
「しっぺ、もらってきた」
しっぺ?
何の罰ゲーム?
よく聞くと、湿布(しっぷ)でした。
こんな言い間違い。恋愛時代は、カ・ワ・イ・イ(ハート)と感じていました。この感情も、子供ができると変化します。
夫が2歳の娘とスイカを食べている時。
夫:「石は食べないようにねー」
いや、石じゃなくて、タネだから!
ナイス!帰国子女ダーリン
2歳といえば、言葉をグングン吸収する時期です。
夫の言い間違いは悪影響か?いえ、いえ。そんなことは無いです。娘は、しっかりと「パパ、これタネだよ」と夫に説明しています。パパの間違いによって、娘の記憶の定着も早いのです。
クラスの誰かが間違った答えを言ってくれたおかげで、正しい答えが記憶に残る経験。ありますよね。あれと同じことが、我が家の中では毎日起きています。
そもそも、夫婦というのが別個の人間の組み合わせ。そこに、「文化の違い」も入ってくると、笑いに事欠かないです。
それから、(これはローロッパ育ちだからというか、最近の日本の男性にも多いと思うのですが)、私が夫に感謝している点は、彼が夫婦の時間を大切にしてくれることです。
私たちの子供は、0歳と2歳と小さいです。それでも、月に1回は2人の子供を預けて、夫婦で食事やテニスに出かけています。
「育児も仕事です」育児休業中のママの叫び。の記事でも書きましたが、子育て中のママ・パパにはリフレッシュの時間が大切です。
たまには、子供を親戚や知人に預けると、疲れも取れますよ。預かってくれる人がいない場合。ファミリー・サポートの制度を利用するのも1つの手です。ファミリー・サポートはリフレッシュのために利用することも可能です。
夫婦は家族の基本単位。「友達と仲良くね」と子供に言って聞かせる前に、まずは夫婦が仲が良いところ、お互い支えあっているところを子供に見せてあげたいです。