私の不注意で子供を危険な目に合わせてしまいました。同じことを二度と起こさないように反省を含めて事の顛末をまとめます。
6月中旬。平日の夕方の話です。
7~8ミリくらいの厚みに輪切りにして冷凍しておいたバナナ。
食後のデザートとして3人の子どもに出しました。
1歳10ヶ月の長男がバナナを口にいれた瞬間、
(う、う、う)
と苦しみ出しました。
喉に詰まらせた!と瞬時にわかり、座っている彼の背中を思いっ切りトン、トン、トンと数回叩きました。
(うーーーー)
バナナ、出てこず。
顔を真っ赤にしながら声にもならない声を出す息子。
彼を自分の肩に抱き上げた私は、半狂乱になりながら「出して、出して」と叫んで背中を叩きました。
「あー」
それまで声をだせなかった息子がここで声を出しました。
口の中をみると黄色いバナナが見えます。喉に張り付いていたそのバナナを、私の指で掻き出すようにして取り出しました。
「うえーーーーーーん!」
とバナナを取り出した瞬間に大泣きしたのは息子ではなく私でした。極度の緊張から安心して涙がとまりませんでした。
コンタクトレンズを20年使い続けた私はドライアイで滅多なことでは涙が出ません。しかし、この瞬間は信じられないほど涙が。
そもそも、なんで与えたのが「冷凍」バナナなのか。新型コロナが関係しています。
新型コロナの外出自粛モードで、買い物に行く頻度を下げました。5人家族の我が家は野菜や果物といった生鮮食材の消費量が非常に多いです。
梅雨に入り、気温が高くなってきた6月。まとめ買いした果物をどうしたら長期間保存できるか。ネットで調べてみたところ、多くの果物が冷凍保存できることを学びました。
私はこれまで冷凍庫をほとんど使用していませんでした。冷凍保存していたのは余った白米、そして、使い切れなかったパン粉くらいです。
果物の皮をむいて冷凍保存しておくと、食べたい時にすぐに食べれて非常に便利なことを実感した私は、みかん、りんご等をまとめ買いして冷凍していました。
この結果、今回の事故につながった冷凍バナナが食卓に登場したわけです。
果物は、冷凍すると当たり前ですがカチコチに固まります。喉に詰まりやすい円筒の形をした固いバナナ。普通に考えれば1歳の幼児に食べさせるなんて危険すぎる行為です。
ただ、「バナナ=柔らかい、食べやすい」というイメージが先行し、凍らせたら固くなっていることを忘れて、常温のバナナを与えるのと同じように子供に与えてしまいました。
一歩間違えれば、命にかかわる大事故につながることもありえました。
子供に苦しい思いをさせ申し訳なさでいっぱいです。後悔と自己嫌悪に陥りましたが、過去は変えられません。私にできることは、この先同じようなことを二度と起こさないことです。
予防策の1つとして、冷蔵庫に張り紙をしました。
それから、生活環境を見直しました。食べ物以外に、おもちゃ、ビニール紐、電池も子供の窒息事故につながります。
そして、もうひとつ。救命講習を受講します!
各自治体の消防局が救命講習会を定期的に開催しています。新型コロナの影響で講習会の中止が続いていましたが、ここ最近は講習会を再開する地域が増えています。
救命講習会では乳幼児の救命に特化した講習会もあるので、一般的な講習会に加え、そちらも受講しようと計画中です。
誤飲事故と少し話は逸れますが、つい昨日、悲しいニュースを読みました。父親が自分の子供を車の中に置き忘れてしまい、そのお子さんが車内で亡くなったそうです。
父親の話では、仕事のことで頭がいっぱいで子供を保育園に連れて行くの忘れてしまったとのこと。
前の私だったら、「え?車中に子供を置き忘れるなんてありえないでしょ?」と思ったかもしれません。
でも、自分が子供の誤飲しやすそうな形状の食べ物を無自覚・無意識に与えてしまったというミスを犯した今、ありえない間違いを人は時にしてしまうということが身を持ってわかりました。
危険というのは日常の延長上にあるということを改めて思い知らされます。
日々の生活をもういちど見直そう。