「ふんばれ、がんばれ、ギランバレー!」作者と私の共通点。親が元ギャンブル依存

育児にも、仕事にも疲れた。もう全部なげだしたい。そんな時は漫画「ふんばれ、がんばれ、ギランバレー! 」を読みます。

この漫画は作者たむらあやこさんの壮絶な闘病生活がギャグ・タッチで描かれています。

作者のたむらさんと私には意外な共通点があるのです。それは、父親がギャンブル依存症だった、という事です。

親がギャンブル依存症だと、子供はとにかく苦労します。

「家にお金あるのかな」
「借金とりがこないかな」

といった、普通の家庭であれば子供がする必要がない心配を、幼い胸にかかえなければならないので。

「ふんばれ、がんばれ、ギランバレー!」の作中で出てくるストーリで、
私もそうだった!と共感した点がいくつもありました。

例えば、たむらさんは学生のころに、父親に

  • 学資積立を使われた
  • バイトをさせられた

んですって。これは、親がギャンブル依存症の子供にはよくある話なんだよね。

私の場合、他にも、

  • 貯金箱からお金を親に取られた
  • 大学の入学金を使い込まれた

といったハードな経験もしています。私の場合、父のみならず、母までがギャンブル依存症だったので、お金に関しては嫌な思いをたくさんさせられました。

たむらさん一家が、NHKの『ハートネットTV』に出演されていました。番組では、たむらさん、そしてご両親の3人で仲良く生活されている姿がありました。

たむらさんが病気を発症して以降、たむらさんのお父様はギャンブルを一切止めたのです。

ギャンブル依存は病気なので、自分の意思でやめることは、とっても困難。お父さん、よくやめたなぁ。

番組を観ていて、父親と仲良くできるたむらさんが、私には眩しく感じられました。

よく、父親を許せたなぁ、と。

私は、子供の頃に両親にギャンブルで散々な迷惑をかけられたので、大人になった今も両親とは距離を置いているので。

たむらさんは、医師から「一生ほとんど寝たきりです」と宣告されたにもかかわらず、自分が好きな絵をあきらめないと、絵の勉強を続けました。

その結果、手足の感覚が無くとも何とか漫画が描けるようになって、今では、プロの漫画家として活躍をされています。もう、大尊敬です。

漫画「ふんばれ、がんばれ、ギランバレー! 」を通して、たむらさんは、「辛いことも、見方を変えれば笑える」ということを教えてくれます。

辛い事にぶつかっている方。ぜひ、読んでみてくださいね。元気が出るし、見方を変えるヒントをもらえますよ。

たむらさんは、「楽園タクシー配車日報」という漫画も描かれています。

ダメダメなタクシー会社の社員を描いていて、これまた笑えます。

私も、ギャンブル依存症でダメダメだった両親の事、見方をかえて笑える日がくるといいんだけどな。