妊娠10週目のヨッちゃん(仮名/30代)とカフェに行きました。彼女はちょうどツワリのピークを迎えています。
そんな彼女が、お茶しながら言いました。「久しぶりに外出した。気が紛れて、ツワリが軽くなった」
話を聞くと、ツワリで朝起きることができず、ベッドに横になったまま、ゴロゴロしているそうです。専業主婦なので、旦那さんに悪いと思いつつも、家事は旦那さんに任せている状態。
ツワリが酷い一族
私も、一人目、二人目とツワリはひどかったです。
ツワリが辛いのは私の家系の宿命らしく、私の母も姉も「出産より、ツワリが辛かった」と声をそろえて話しています。
母は、病気はおろか、風邪すらひかない健康体の持ち主です。私が子供の時に、母が風邪をひいたのを一度も見たことがないのだから、恐ろしい。その母が、第一子を妊娠中にツワリで入院ています。
姉は、ツワリがきついのみならず、その期間が長かったのです。なんと、出産直前までツワリが続きました。いやー、頑張りましたね。
「仕事」という強制力が役立った
私の場合、一人目も、二人目も、妊娠中は会社に勤めていました。9時出勤で、17時に退勤。
ツワリできつかったのは、会社でのランチ・タイムでした。それまでは、同僚とランチを食べていましたが、ツワリ期間は「仕事があるから」と言って、自分のデスクで昼食をたべるフリをしていました。
ツワリ期間に、お客さんとランチにステーキを食べる機会があり、あの時は、残さずに食べることを人生で一番がんばりましたね。
こんな話をすると、仕事をしているとツワリ期間が大変だね、と思われるかもしれません。でも、仕事には良い面があります。
英語でツワリの事を、morning sickness(モーニング スィックネス)と言います。直訳すれば、「朝の気持ち悪さ」です。
ツワリは朝が辛いのは、万国共通なんでしょうかね。確かにツワリは「朝」が勝負なのです。
仕事があると、朝は強制的に体を起こして、着替えて通勤します。そして、会社で仕事をしている頃には、ツワリを結構忘れていたりするんです。
私も、仕事という強制力がなければ、一日中寝ていたかもなぁ。
ツワリの期間は千差万別
妊娠関連の書物には、ツワリは「5、6週目から始まって、12〜15週目くらいにおさまってくるケースが多い」と書いてあります。
現実には個人差があります。私の場合は、7週目から始まって、妊娠20週まで続きました。私の姉は、妊娠直前までツワリが続きました。
反対に、ツワリをほとんど(全く)感じない人もいるのですよね。私の義母は、ツワリがほとんどなかったそうです。
体を大事にするあまり引きこもり
冒頭のヨッちゃんの場合、強制的に動く「理由」がないので、朝のツワリの辛さのまま横になっていました。そして、ツワリが辛い・辛い・辛いで頭の中がいっぱいになってしまい。実際よりも辛く感じてしまっていたかも。
ヨッちゃんは、3年間の不妊治療を経て、念願の妊娠をしました。不妊治療のために、勤めていた会社も退職しています。
「医師からも普段通りの生活で問題ないと言われているし、妊娠初期の流産は、染色体の異常が理由なことが多いということを、知識としては知っていても、でも万が一を考えると無理して動きたくない」
「不妊治療しての、ようやくの妊娠だから、不安定な妊娠初期に下手に動いて流産っていうのは、絶対避けたい」
と正直な気持ちも話してくれました。
ツワリは気から。
自宅にいると、つい、ツワリがきつい、横になってスマホでネットを見て、ツワリに悩まされたまま1日が終わる。
ツワリがつらいのも事実。でも、こんな1日が嫌なのも事実。
無理は禁物ですが、例えば、仕事や子供の送り迎えといった「やらなきゃいけないこと」があるって、実はツワリ対策の1つかな、と思います。
以上のような話を、私とヨッちゃんで、あーだ、こーだ、おしゃべりしました。
冒頭に書いたように、久しぶりに外出したらツワリが軽くなったと感じた彼女。「食事作りは難しいけど、家の掃除でツワリを忘れるようにしようかな」と言っていました。
※ヨッちゃんの許可をいただいて、今回の記事を書きました。