西宮市の病児保育施設、利用のポイント。インフルエンザが流行る前に、事前登録を。

パパもママも、どうしても仕事を休めない時、ありますよね。いざ、という時は、病児保育の利用が必要です。本格的な冬にはいり風邪やインフルエンザが流行する前に、病児保育を利用するためのポイントを解説します。

病児保育の定員

西宮市からの委託で病児保育を実施している施設は、市内に3箇所あります。

3箇所って、少なっ!というのが正直な気持ちです。

各施設の定員と最寄り駅を一覧にしました。

施設名

定員

最寄り駅

つぼみの子保育園
病児保育ルーム

6名

門戸厄神駅

西宮回生病院
病児保育室

10名

香櫨園駅

あんどうこどもクリニック
病児保育室

3名

西宮名塩駅

 

 

病児保育利用の条件

病児保育を利用できるのは、次の3条件に全てあてはまる児童です。

1)生後6ヶ月から小学校6年生までの児童

2)医師の診断をうけていること
病児保育の利用には、医師に『診療情報提供書 兼 医師連絡票』を記入してもらって、持参する必要がある

3)保護者の就労、病気、冠婚葬祭などの社会的理由により、家庭での保育が困難なこと

(パンフレット『西宮市 病児保育事業のご案内』より引用)

病児保育の施設に預かってもらう前に、医師の受診をうける必要があります。

 

しかし!

かかりつけ医に診察してもらって、病児保育へ連れて行くと、それだけで半日は過ぎてしまいます。

病児保育室が病院と併設されているのは「あんどうこどもクリニック病児保育室」と「西宮回生病院病児保育室」です。

この2施設を利用する可能性がある方は、併設病院で医師に『診療情報提供書 兼 医師連絡票』を記入してもらうことが可能なのか事前に病院に確認しておきましょう。

追記)「あんどうこどもクリニック病児保育室」は、ホームページを見ると、あんどうクリニックの医師に診察してもらえるようです。

 

預かり可能な条件

病児保育で預かってもらえる対象となる病気やケガの範囲について見てみましょう。

預かりが可能なのは、入院を必要としない病気やケガの場合です。

具体的には、

・子供が日常的にかかる病気(風邪や下痢)
・インフルエンザ、水ぼうそうなどの感染症
・喘息などの慢性疾患
・骨折などの外傷性疾患

注意)新型インフルエンザなどの感染性が強い疾患や、容体が急変する可能性が高い場合は、病児保育を利用できないことがあります。

(パンフレット『西宮市 病児保育事業のご案内』より引用)

 

インフルエンザでも基本的には預かってもらえるのは助かりますね。

 

といのも、インフルエンザに罹患すると、保育所や学校に登園できない期間が長いです。幼稚園児や保育園時の場合、

・解熱後3日が経過していること
・発症後5日が経過していること

の2条件をクリアしていることが、登園の条件です。

病児保育の利用は、必要に応じて7日間まで可能なので、施設の定員に空きがあれば、利用のメリットは高いです。

 

費用は?

費用は、西宮市在住・在所かどうかで変わります。

西宮市に住んでいる場合や、西宮市内の保育所、幼稚園、小学校などに在籍している方は、2000円です。それ以外の方は、4000円です。

 

利用時間は?

月曜から金曜日 8:00ー18:00
土曜日 8:00−13:00
日・祝 休み
(12月29日〜1月3日もお休み)

延長保育はないので、かならず開所時間内にお迎えにいきましょう。

 

利用までの流れ

<事前登録をする>

『登録申請書』を事前に提出する必要があります。

提出先は、西宮市役所保育幼稚園支援課または実施施設です。西宮市役所保育幼稚園支援課は、郵送でも受け付けてくれますよ。

『登録申請書』は、西宮市のホームページからダウンロードできます。

緊急の場合は、利用日の登録も可能なこともあるそうですが、病児保育を利用する可能性がある方は、子供が病気になった時に備えて、いますぐ登録申請書を提出しよう。

 

<病児保育の利用が必要になったら>

1)電話で利用予約する

利用希望日の前日までに、実施施設へ予約をします。施設に空きがあれば、当日の連絡でも利用ができる場合があります。

この、「利用希望日の前日までに、予約」というのが、現実的には難しいですよね。

だって、「子供が熱を出した」ってわかるのは、だいたい当日の朝ですから。事前に分かっていれば、仕事の調整もできることが多いわけで。

当日の病児保育が満員の場合は、体調を崩した2日目以降の利用が多くなるのかもしれないですね。

仕事を休めないママ・パパは、

発症1日目:かかりつけ医を受診し、翌日の病児保育を予約
発症2日目:病児保育に預ける

という流れを想定し、翌日の病児保育が空きが確認できたら、かかりつけ医に『診療情報提供書 兼 医師連絡票』を作成してもらって、翌日以降の病児保育の利用の準備をしたほうが良いですね。

2)医療機関の受診
利用日の前日または当日に、かかりつけの医療機関を受診して、『診療情報提供書 兼 医師連絡票』を医師に作成してもらいます。

『診療情報提供書 兼 医師連絡票』は、西宮市のホームページからダウンロードできます。

なお、『診療情報提供書 兼 医師連絡票』の作成料は、保護者の負担します。

 

利用当日の持ち物

病児保育を利用する時に持参するものです。

<かならず持参>

・次の書類3点(西宮市のホームページからダウンロードできる)
『利用申込書』
『診療情報提供書 兼 医師連絡票』
『与薬依頼票』
・薬(医師から処方されているものに限る)
・着替え2〜3枚、下着2〜3枚(下痢・嘔吐の症状がある場合は多めに用意)
・タオル2枚
・ビニール負くる(汚物入れ)2〜3枚
・おやつ(お茶は施設で用意します)
病気やアレルギーなどで制限がある場合は、必ず昼食・おやつ・飲み物を持参する

<必要な場合は持参>
・紙おむつ 10枚
・おむつや汚れた衣類などを入れるビニール袋
・おしりふき用のタオル、ウエットティッシュなど
・食事用エプロン
・粉ミルク、哺乳瓶

(パンフレット『西宮市 病児保育事業のご案内』より引用)

「つぼみの子保育園 病児保育ルーム」と「西宮回生病院病児保育室」には給食があります。

「あんどうこどもクリニック病児保育室」には給食はありません。「あんどうこどもクリニック病児保育室」を利用する場合は昼食も必要です。

実施施設

前述した通り、西宮市内には、市が病児保育を委託している施設が3箇所あります(2017年11月調べ)

つぼみの子保育園 病児保育ルーム
住所:西宮市林田町8−42 2階
電話:0798−66−6673
最寄り駅:門戸厄神駅から徒歩10分
定員:6名
給食:あり(500円)
駐車場:なし

西宮回生病院病児保育室
住所:西宮市大浜町1−4
電話:0798−33−0601
最寄り駅:香櫨園駅から徒歩13分
定員:10名
給食:あり(500円)
駐車場:あり

あんどうこどもクリニック病児保育室
住所:西宮市名塩新町8番地 エコール・なじお5階
最寄り駅:西宮名塩駅から徒歩1分
電話:0797−62−0111
定員:3名
給食なし:昼食は各自で持参
駐車場:あり

 

利用上の注意

西宮市の病児保育を利用するにあたり、注意するべきことをパンフレットから引用します。

・医療機関の受診結果や子供の状態によって、預かってもらえないことがある
・当日のキャンセルは控えましょう。利用の必要がなくなった時は、必ず前日18時までに(月曜日に利用する場合は、土曜日の13時までに)実施施設に連絡すること
・延長保育はないので、必ず開所時間内に迎えに行くこと
・預かり中に、医療機関を受診する必要が生じた場合は、保護者に連絡の上、受診させることがある。この場合、医療費の自己負担金や交通費は保護者負担となる
・子供の病状が変化し、治療が必要な場合などは、保護者に迎えにきてもらう場合がある
・病児保育の利用は、必要に応じて7日間まで可能。病児保育の必要がなくなり、集団保育にもどった後は、同一の『診療情報提供書 兼 医師連絡票』での利用申し込みはできない

(パンフレット『西宮市 病児保育事業のご案内』より引用)

「利用の必要がなくなった時は、必ず前日18時までに施設に連絡」とあります。

うーん。これも、現実的には難しいこともありそう。子供は朝、ケロッと治ることがありますから。いずれにせよ、利用の必要がなくなったら、一刻も早く施設に連絡しましょう。

まとめ

  • この先、病児保育を利用する可能性がある人は、いますぐ『登録申請書』を西宮市役所保育幼稚園支援課または病児保育実施施設に提出しよう。
  • 病児保育を利用する時に必要な書類は、いまのうちにダウンロードしておき、当日に慌てないようにしよう。
  • 病児保育の利用には、当日または前日に医師に『診療情報提供書 兼 医師連絡票』を記入してもらう必要がある。利用予定の病児保育実施施設が病院に併設されている場合、その病院で受診して『診療情報提供書 兼 医師連絡票』を書いてもらえるのか、確認しておこう。
  • 当日の病児保育が満員で、翌日の病児保育が空いていたら、かかりつけ医に『診療情報提供書 兼 医師連絡票』を作成してもらうと、翌日は話がスムーズに進む。