産後3ヶ月。夫婦喧嘩が発生しました。
当時の私は育児休業中。赤ちゃんの世話はもちろんのこと、それまで夫婦で分担していた家事のほとんどを私が行うことになっていました。以前は家事は夫婦で分担していましたが、産後の1ヶ月検診が終わり、育児休業に入った途端に少しずつ私の家事の分担が増えました。夫の出張や残業が続いたこともあり、いつの間にか、ほとんど全ての家事を私がすることになっていました。
産後3ヶ月といえば、まだまだ頻回に母乳をあげる時期。夜泣きもひどく、私の睡眠不足はピーク。一方の夫は、別室で就寝する毎日。夜に赤ちゃんの声で起きると日中の仕事に支障があるからだそうです。
「昨夜も赤ちゃんが夜中に何度も起きた」とボーッとした寝起きの私。
「へー、全然聞こえなかった」とスッキリした顔の夫。
こやつに皮肉は通じないのか。
ある夜、食後の片づけをしている時に、私は夫に言いました。
私: 「家で赤ちゃんの世話を24時間している。赤ちゃんの世話は私がするけど、家事はもう少し分担したい」
夫: 「うーん、でも、ノリちゃん(私)は仕事してないからね」
し・ご・と・し・て・な・い、だと!
産後の女性のストレスや悩み
上記の夫の言葉に、私は傷つきました。
給料をもらえば仕事で、給料をもらえなければ仕事じゃないのでしょうか?
赤ちゃんのお世話だって、食器洗いだって、洗濯だって、なんだって外に外注すればお金がかかります。
そして何より、私だって、外で働きたいんです。
仕事をすれば、スキルも身につく。新しい出会いもある。達成感もある。お金ももらえる。
私も企業で働いていたので、会社勤めがどれだけ大変かは知っています。
30代ともなると、上司、部下、そして顧客との対人関係に加え、ビジネスの結果に対する責任を問われる立場の方も多いはず。
でもね、会社で仕事をしているのは、日本語のわかる、大人ばかりです。
育児で相手するのは、赤ちゃん。日本語わからない、空気読めない、人並みにできるのは泣くことだけです。
産後の女性は、やりどころのない気持ちを沢山抱えています。
まず、キャリア関する思い。子供ができると、以前のように仕事をすることは難しいです。出産前とは同じように働けないし、会社からも、それとなく第一線からは移される。
そして体型の変化。出産後の弛んだ腹部。そして、授乳期が終わった頃に直面するのは以前と違う胸の形。割れんばかりに膨らませた後に、空気が抜けて萎んだ風船をイメージしてください。
育児休業は単なる「お休み」ではない
そもそも、育児休業というネーミングがいけません。
仕事を休んでいますが、夏季休業、年末年始休業とは違います。
育児をするために仕事を休むのです。仕事を休む必要があるくらい、育児が大変だということなのです。
妻が育休中の夫の皆さん。どーせ、妻は家でミヤネ屋見てゴロゴロしている、って内心思っていませんか?
はっきり言って、ミヤネ屋が観れるのは、赤ちゃんのお昼寝が運良く放送時間と重なった時だけです!
全く観ていないとは、いいません。汗。
育休中は、朝も昼も夜も、赤ちゃんのお世話。
オムツ交換、授乳、沐浴、寝かしつけ。この間に、家事。
休むどころか、息つく間もない忙しさなのです。
通信教育の勉強再開をきっかけに夫婦関係が良好に
産後半年が過ぎ、私は、大学の通信教育の勉強を再スタートさせました。レポートを大学に提出することが多いのですが、スクーリングといって週末に大学で講義を受ける課題もあります。
スクーリングのときは、夫が子供のお世話をしてくれます。これによって、週末に1人で育児を何度か経験した結果、育児がどれだけ大変かわかってくれました。やはり、赤ちゃんのお世話の大変さを理解してもらうには、実際に育児を丸1日してもらうしかありません。
私にとっても、赤ちゃんと離れた時間を過ごすことはメリットがあります。気持ちがリフレッシュでき、冷静になることができます。夫が普段どれだけ家族のために頑張っているか、よくわかりました。彼は、平日は仕事を精一杯し、家事も出来る限りしている。月に1度の週末は私の勉強のために育児を朝から晩まで担当してくれる。夫には、とっても感謝しています。私の気持ちに余裕が出来て、夫にも、週に1回は自分の時間をとって欲しいと考えるに至りました。そこで、夫婦で話し合い、夫は先月からテニススクールの夜クラス(平日)に通い始めました。
外で働いているのだから、家では休みたい夫。
家で育児をしているのだけら、夫に家事をして欲しい妻。
こんな平行線をたどっているご夫婦には、ぜひ、夫婦ともに育児から離れたリフレッシュの時間を定期的にとることをお勧めします。
赤ちゃんのお世話も、立派な仕事です。
たまには有給休暇もとらないとね。
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