地域祖父母モデル事業とは。近所の「ジイジ」「バアバ」が子育て援助。

地域祖父母モデル事業をご存知でしょうか。ざっくり言うと、「近所のおじいちゃん・おばあちゃんに、我が子の祖父母になってもらおう」というもの。子育て世代には嬉しい事業です。どんな団体が実施しているのか、調べてみました。

地域祖父母モデル事業とは?

この事業を管轄しているのは、兵庫県の企画県民部の家庭応援班です。正式な部署名は、ひたすら長くく、「企画県民部女性青少年局男女家庭課 家庭応援班」といいます。

この家庭応援班。地域祖父母モデル事業に取り組んでくれる団体を年度ごとに募集して、助成しています。

募集案内(平成29年度)には、このように記載されています。

都市部を中心とする三世代同居率が低い地域において、子育て支援に携わりたいシニア世帯と支援を受けたい子育て世帯をマッチングし、シニア世帯が祖父母のように日常的な見守りや相談、緊急時の一時預かり等を行い、個々の家族のような仕組みを確立できるよう、地域における三世代家族の育成に取り組むNPO団体等を対象に助成団体を募集します。

地域祖父母モデル事業に取り組む団体

家庭応援班に電話して、私が住んでいる西宮市内で活動している団体を教えてもらいました。該当する団体は2つありました。「西宮市子育ちサポートひぴぽ(西宮市戸田町)」と「母と子のサロン(西宮市市庭町)」です。

家庭応援班の担当の方は、各団体の活動日・活動内容までは把握しておられませんでした。そこで、各団体に電話で問い合わせましたよ。

1)西宮市子育ちサポートひぴぽ
活動場所:西宮市戸田町4−2
連絡先:0798−33−1307
活動日時:火曜日の13:00−15:00

2)母と子のサロン
活動場所:市庭市民館
連絡先:0798−32−4103
活動日時:第二・第四火曜日の13:30から

西宮市以外で地域祖父母モデル事業に取り組んでいる兵庫県内の団体を知りたい方は、家庭応援班に問い合わせれば教えてくれますよ。電話番号はこちらです↓

部署名:企画県民部女性青少年局男女家庭課 家庭応援班
電話:078-362-4185

まだまだ「モデル」事業

上記の2団体とも「子供・親・近所の人たちが交流できる」場の提供をしている段階で、マッチングのシステムの確立はされていないようです。今後の活動に期待しましょう。

活動日が平日のため、働いているママ・パパはなかなか参加できないのが現実です。この地域祖父母モデルを一番必要としているのは、共働きの子育て世代のはずなので、週末にも活動をお願いしたいです。

2団体の近くに住んでいる方で、活動に参加したことがある方は、参加レポを頂けると嬉しいです。ご連絡は、本サイトの「お問い合わせ」からお願いします(スマホの方は、画面上部の三本線のアイコンをクリックすると、問い合わせページに行けます)。

現行の地域祖父母モデル事業に対する行政の関わりは、地域の団体に事業を丸投げしている感は否めません。「任せる」ことは良いことだけれど、こんなに素晴らしい事業、行政には、もっともっと主体的に動いてほしいです。

そこで一案。子育てに関わりたいシニア世代、そして、子育て世代のプロフィールを登録するサイトを作ってはどうでしょうか。お見合いサイトみたいに。

そのサイトを、市役所で閲覧できるようにして、市役所経由でお見合い日を設定すれば、個人情報の観点からも安心ですよね。

元気なシニア世代、子育てにジョイン・プリーズ

公民館に行くと、「老人憩いの部屋(65歳以上が利用可)」があるのですが、利用している人を見たことがありません。60代、70代、80代の方って、元気ですからね。憩いしている場合じゃないのでしょう。

それに、65歳以上限定の部屋なんて、自分が65歳になっても利用したくありません。むしろ、子供や若い世代と交流して、若さを維持したい。

子育てをしていると、祖父母が近くにいるファミリーが実に羨ましいです。ワーキング・ママは、子供が風邪をひいた時に、頼れます。週末に夫婦でデートにも行けるし。

シニア世代が子育てに関わってくれれば、子供にも良い影響があります。

少し極端な例ですが、私自身の子供時代の話です。私の両親はギャンブル依存症でした。父から母への家庭内暴力もあって、めちゃくちゃな家庭で育ちました。

両親ともに働いていたので、頻繁に祖父母宅に預けられていたのですが、これが良かった。おじいちゃん・おばあちゃんからの愛情があったおかげで、非行に走らずに済みました。

宮部みゆきの「魔術はささやく」というミステリー小説があります。この小説の主人公の少年もまた複雑な家庭に育っています。近所に住んでいる年配の男性と知り合いになり、その優しさに触れ、少年は学校でのイジメにも負けずに成長していく。

核家族が多い現代。シニア世代の子供との関わりが必要です。西宮市のように転勤族が多い地域は、特に必要です。

最後に一言。

地域祖父母と子育てをマッチングするサイトが、ほっしーい。「企画県民部女性青少年局男女家庭課 家庭応援班」の皆様、ご検討をお願いします。