1歳の赤ちゃんがお風呂で頭をぶつけ流血しました。この記事は、事故が起きた経緯と事故後にママがとった対応(小児救急医療電話で相談したり、形成外科を受診したり)をまとめた体験記です。私は医療専門家ではありませんので、お子さんのケガについては医療専門家に相談してくださいね。
この記事の見出し
1歳の息子がお風呂で頭をぶつけ流血
金曜日の夜7時。お風呂場で1歳の息子の体を洗っていました。
私は風呂椅子に座り息子を抱っこ(私の膝の上にあぐらをかいて座っている)の状態です。
息子の視線の高さにシャワーヘッドがありました。シャワーヘッドに自分の姿が映っているのが面白かったのか、息子がシャワーヘッドに触ろうと脚で反動をつけて伸び上がったその瞬間。つるんっと前のめりになって滑り落ちてしまいました。
ガン!!!
息子はオデコを風呂場の棚(シャンプーなどを置く用)の縁(ふち)に強打しました。
オデコの骨、折れたよね。そう思ったほどの衝撃。
過去最大級の鳴き声で泣く息子を抱き上げます。おそるおそる、ぶつけた箇所をみると流血してます。
転んでケガしたら水道水で洗い流すのがよい
と産婦人科の看護師から聞いた話を思い返しました。幸いにもここは風呂場。水道水で傷を洗い流します。
右の眉毛のところに2cmくらいの長さの傷ができていました。どんな感じの流血かというと、つーーーっと血が湧き出てくる感じです。
息子を脱衣所のタオルの上に寝かせてオムツを履かせました。オデコから血を流している弟を見て、
次女(3歳):「救急車は呼ばないでー(絶叫)」
息子の泣き声、そして次女の泣き声のコーラス。そして、なぜ呼ばないでなのか?
血が止まらなかったら救急車かな、それとも、車で病院に運ぶのが良いかな。なんて考えながら、お風呂の窓を閉めました。
我が家のこの異様な雰囲気。ご近所さんが聞いたら絶対に不安に感じる。虐待を疑われて通報されてもおかしくないレベルです。
幸いにも2~3分で血は止まってくれました。
普段であれば、息子の体を洗ったら、次は上の子2人の体を私が洗っています。
この日は、
「自分たちで身体洗って。湯船には入らなくていいから」
と上の子2人に伝え、湯船のお湯は抜きました。
長女:「やったー。シャワーだけだ。」
次女:「救急車は呼ばないでー」(←まだ言ってる)
小児救急医療電話相談をつかいました
息子は大泣きして疲れたのか、お風呂から出して15分後には眠りに入りました。
時間的には、いつもの就寝時間は過ぎています。
いつもどおり寝ているだけなのかな。まさか意識失っていないよね?ちょっと不安。
寝ている息子の様子をみていると、いつも通り激しく寝返りを何度もうっています。声をかけると反応もある。
血は止まったし、様子もいつもどおり。夜間の救急病院へいまから行く必要はないことは自分で判断しました。
問題は、明日の午前中に病院を受診するべきか?受診するなら何科か?の2点。
ここは専門家の意見をききたい。小児救急医療電話に相談することにしました。
実は、息子の血が止まるのを待っている間にも小児救急医療電話に電話をかけたのですが、「ただいま回線が混み合っています」の自動音声が流れつながりませんでした。
子供3人が全員寝た後、午後8時半くらいに電話したら一発でつながりました。
小児救急医療電話に電話したのは久しぶりです。覚えている限りでは、最後に電話したのは長女が0歳の頃に便秘期間が長くてアドバイスを求めたことかな。
小児救急医療電話で伝えた内容は、
- 事故の発生状況
- 赤ちゃんの今の様子
- ぶつけた箇所(おでこ)
の3点です。
担当者:「脳への影響はないでしょう。でも、怪我から24時間(とくに最初の3時間)は注意深く様子を見続けて、異変があったら病院へいってください」
明日(土曜日)に病院を受診するべきか?についての回答は、
担当者:「傷跡を残したくないなら病院を受診したほうが良いと思います。形成外科の受診がよいと思います」
担当者:「赤ちゃんも診察してくれるか、病院に事前に確認してから行くことをお勧めします」
翌日の朝一番で形成外科を受診する
事故があった夜は、西宮市と芦屋市の形成外科のホームページを検索しまくりました。
ここぞと思った形成外科クリニックに朝一番で向かいました。
小児救急医療電話の担当者さんからは、赤ちゃんを診察してくれるか確認してから出向いたほうが良いと言われましたが、そうすると朝一番で見てもらえないのです。
クリニックに到着します。1歳の息子でも受診してもらえるとのことで安心。院内のトイレにはベビーベッドもある。
傷をテープで固定されました
朝一番で行ったので、受付してから5分後には順番が回ってきました。
「処置室へどうぞ」
いきなり処置室?私の心に緊張が走ります。
処置室には看護師さん2名がスタンバイしていました。そして、院長先生も登場。ホームページでみた写真よりチョット若い感じ(50代後半くらい)。
看護師:「じゃ、お母さん、赤ちゃんをベッドに寝かせてください」
寝かせるとですね、息子はバスタオルでミイラのようにぐるぐる巻きにされました。顔を真っ赤にして泣く息子。
私:「何するんですか、先生!!!」
先生:「まずは傷口見ないとでしょ(無愛想)」
ぐるぐる巻きにするなら、するって一言いってほしいよぉぉ。
この形成外科の先生は、「患者の傷を診る」んですよね。「傷のある患者を診る」のではなく。
いつも子供を診察してくれている小児科の先生とはやっぱり違うな。とほほ。
医師は、脱脂綿で傷口周りに付着している血の塊を綺麗にしていきます。
医師:「ぱっくり切っちゃったね~。うーん、どうしようかな」
縫うの?縫うの?縫うの?
医師:「テープで固定しますね」
縫うのが悪いことではないことは、形成外科のホームページを一晩かけて読み漁ったので理解しています。
それでも、やっぱり縫合には抵抗があったので、先生の判断が縫合じゃなくて安心しました。
ミイラ、じゃなくて息子の傷をぎゅっと閉じるようにしてテープで固定します。医師によると、縫うのと同じ意味合いを持つそうです。傷跡ができるだけ細くなるための処置と言われました。
形成外科での処置そのものは、脱脂綿で拭いて傷口をテープで固定しただけなので、そこまで痛いことはなかったと思うのですが、1歳の息子にとっては心理的にとても怖かったことでしょう。
私の不注意で息子がケガをしてしまったのですが、形成外科の処置室でバスタオルぐるぐる巻きにされた時が一番後悔しました。怖い思いさせてゴメンね。
形成外科の医師に指示されたこと
テープでの固定が終わった後、医師から指導されたことは次の3点です。
- テープで固定した箇所を濡らさない
- 化膿止めの抗生物質を3日間服用する
- 1週間後に受診
テープで固定した箇所を濡らさない
お風呂の時は防水カバーをはって濡らさないようにしています。ドラッグストアで防水のバンドエードを買いそろえました。
テープの部分をハサミで切って、視界の邪魔をしないようにして貼っています。
化膿止めの抗生物質を3日間服用する
「ファロムドライシロップ小児用10%」という細菌の感染を抑える抗生物質が3日分処方されました。
1日3回毎食後に服用します。
自宅にもどってから気がつきました。1日3回なので保育園どうしよー?
保育園によっては、投薬依頼書(保護者が記入)を渡せば保育園で投薬してくれるところもあります。
息子が通っている保育園では、保育園での保育士による投薬は原則していません。どうしてもの場合は、医師が記入した「投薬指示書」が必要です。
医師から「投薬指示書」を書いてもらうの忘れた。
結局、息子は通常通り保育園で預かってもらって、お昼時に私は仕事を抜けて保育園に言って息子に薬をあげるという方法をとらせてもらいました。
赤ちゃんの頭のケガ、形成外科での費用
支払った金額は800円でした。西宮市の乳幼児等・こども医療費助成制度のおかげです。
西宮市の乳幼児等・こども医療費助成制度では、1歳から6歳までは外来で利用した医療費の1日の限度が800円なのです(月2回まで)。ちなみに、所得によっては外来費用が自己負担なしになります。
診療明細書を見ると、
「区分:手術 名称:小児創傷処理」
と記載されていました。テープで固定しただけですが、手術の区分になるんですねぇ。
傷の消毒に使用された液体は、生理食塩液PL「フソー」です。
1週間後に再診予約
1週間後に再び受診を受けるよう、そのばで予約を取ってもらいました。
傷に直接貼っているは固定テープは1週間貼りっぱなしなんですよね。
衛生的に大丈夫なの?
私の実母(70代)は現役の看護師です。現在は高齢者の介護関係の仕事をしていますが、半世紀近くのキャリアにおいては総合病院の外来や産婦人科での勤務経験があります。
1週間も貼りっぱなしで大丈夫なのか母に聞いてみたところ、
「縫ったのと同じことだから1週間貼ったままで大丈夫っしょ」
と言っていました。
傷跡は残ると言われた
医師にはっきりと、「傷跡は残ります」と言われました。
眉毛でうまく隠れてくれれば良いな。
とりあえずは、医師からの指示を守り、1週間後に再診を受けてきます。
再診では、また息子がぐるぐる巻きにされるのか。それが今の一番の心配事項です。
追記:傷がふさがりました
形成外科を受診した1週間後、ふたたび形成外科を受診しました。頭をぶつけた日から数えると、8日目になります。
またバスタオルでぐるぐる巻きにされるのか戦々恐々として受診しましたが、ぐるぐる巻きは無しでした。
抱っこ紐に入ったままの状態で受診しました。
この日は、1週間前に貼った固定テープを外して傷口の確認をしていただきました。
医師:「傷口はふさがっていますね」
化膿することなく傷がふさがっていました。一安心です。
医師から言われたことは、
- 傷口はふさがったので普段通りの生活に戻ってよい
- 傷跡は白っぽくのこる
- 日焼けすると傷跡が茶色くなるので、ママの日焼け止めで良いので傷周辺に日焼け止めを塗ると良い
の3点です。
お風呂はもちろん、プールに入れても良いと言われました。
この日のお会計は340円でした。
1歳の息子。ますます動きが活発になってくるので、家庭での事故・ケガに注意します。