第3子の出産にあたり、無痛分娩を希望していました。しかし、計画分娩のための入院日を設定するまえに自然に陣痛がきたため、無痛分娩はできませんでした。
私がお産した病院では、麻酔科医が常勤していないため無痛分娩を希望する場合は計画分娩となります。あらかじめ決められた日に入院して、人工的に陣痛を誘発して出産するというわけです。
計画分娩のメリットは、「病院のスタッフが充実している日中に麻酔をかけることができる」点です。
デメリットは、「陣痛がうまく誘発されないことがある」、または、今回の私のように「予定日よりも先に陣痛がきてしまい麻酔が間に合わない」などがあります。
無痛分娩をするにあたり計画分娩の日程の決め方は病院によって異なります。
「出産予定日の1週間前」というように一律に決める病院もあります。
私がお産した病院は、妊娠36週以降の検診から毎回おこなう内診で、子宮口の状態を見ながら計画分娩の日程を医師と相談しながら決めるという方針をとっていました。
私は、バースプラン(出産に関する妊婦の要望事項)に次のように記載していました。
無痛(和痛)分娩を希望します。早すぎる日程での分娩にならないようにしたいです。もしも計画分娩の前に陣痛が自然にきてしまった時には、無痛分娩を諦めます。
妊娠関連の本で、陣痛は「うまれる準備ができたよ、という赤ちゃんからのサイン」という話を読みました。
本で読んだことが私の頭の中にずっとあって、赤ちゃんの準備ができていないうちに人工的に陣痛をおこすことに抵抗がありました。
陣痛が来る前の最後の妊婦健診での内診では、「赤ちゃんの頭も下がってきていないし、現段階では計画分娩の日程をきめることはできない」というのが医師の所見でした。
内診では、子宮口の柔らかさや胎児の頭の下り具合を総合的にみてビショップスコアという点数をつけて医師が所見をだしてくれます。
【関連記事】ビショップスコアと計画的な出産予定日の決め方
実は、この最後の妊婦健診の際に、医師が内診でグリグリ〜と子宮口を刺激したんですよ。もう痛いのなんの。出産の痛みより、この内診のグリグリのほうが痛かったです。
このグリグリが効いたのか、医師の所見に反して最後の内診から数日後に陣痛が自然にきました(笑)
今回のお産はスピード出産かつ我慢できる程度の痛みだった(というか、むしろ気持ち良かった)ので、自然分娩で出産してよかったなと心から思います。
今回の出産がどれくらい痛くなかったかは、「陣痛が怖い?痛いより、気持ちよい出産体験の実話。あっ、自然分娩です。」の記事でまとめました。
助産師さんから聞いた話ですが、無痛分娩を希望して計画入院したものの、陣痛誘発剤をつかってもお産が進まず、グダグダのお産になるケースが時たまあるそうです。
ある妊婦さんは、計画分娩のために入院したけれど、薬ではうまく陣痛がつかなくて退院。2日後に改めて入院したものの、陣痛誘発剤が効かずにまた退院。すると、その週末に自然に陣痛がきて、週末なので麻酔科医はおらず自然分娩になった。
ということでした。この妊婦さん、2度の計画入院で出産前からだいぶお疲れになったそうです。
無痛分娩を希望すると、計画分娩となる産院がほとんどだと思います。
確実に無痛分娩にするために早めに計画入院すると、うまく陣痛がつかないリスクがある。逆に、出産予定日の間近まで計画入院の日程を伸ばすと、先に自然に陣痛がきてしまい、無痛分娩ができない可能性がある(今回の私のケース)。
うーん。悩ましいですね。
一番よいのは、無痛分娩に24時間対応してくれる病院で産むことです。これなら、自然に陣痛がきてから無痛分娩にしてもらうことができるので、計画分娩の日程で迷うことがありません。
ただし、無痛分娩に24時間対応してくれる病院を選んでも、陣痛誘発剤を使うケースはあります。
私は第2子の出産時は、無痛分娩に24時間対応してくれる病院を選びました。自然に陣痛がきたら、そのまま病院へ入院して麻酔をしてもらえる。。。はずだったのですが!
陣痛が来る前に、妊娠37週のときに破水しました。
破水後36時間まっても陣痛が来なかったので、結局は陣痛誘発剤で陣痛を起こして、無痛分娩で出産しました。
破水後は胎児の感染のリスクが高まるので、破水後に一定の時間を待っても陣痛が来ない場合は人工的に陣痛を起こす、と医師から説明を受けました。
【関連記事】【無痛分娩の体験記】リスクやデメリットを自然分娩も両方経験した私が比較
自然に陣痛がくるのを待って産みたくて、自宅から車で40分(高速道路利用で)もかかる大阪の産院を選んだのに。お産は何がおこるかわからないです。
2人目の出産では、使いたくなかった陣痛誘発剤を使うことになった。
3人目の出産では、無痛分娩ができずに自然分娩になった。
希望していた通りにいかなくても、それを「失敗」と取るのではなくて、「運命」と受け入れるようにしています。
結局は、母子ともに健康ならオール・オーケー。思い通りにいかないから、お産は神秘的です。
注)第三子を出産した病院では、無痛分娩のことを和痛分娩と呼んでいました。院長先生のお話では、無痛分娩も和痛分娩も施術する内容は同じだけれど、無痛と呼ぶと痛みがゼロという誤解を生むので、和痛分娩と呼んでいるとのことでした。
詳しくは、無痛(和痛)分娩セミナーで学ぶ麻酔のデメリット【サンタクルス夙川編】の記事にまとめたので、よろしければ読んでみてください。