生まれたばかりの赤ちゃん。お世話、大変ですよね。辛いですよね。わかります。私も3人産みましたから。
傷だらけの乳首で夜間の頻回授乳。痛い、眠い。ミルク瓶の消毒、めんどい。げっ、ウンチ漏れてる。さっきオムツ交換したばかりなのに。
慣れない育児を出産のダメージが回復していない母体でこなすのだから、そりゃ大変ですって。
出産直後の赤ちゃんのお世話は、幸せでもなんでもなくて、単に地獄。
「産後」「育児」「辛い」
の3ワードで夜間にグーグル検索する気持ちはよくわかる。
けれど、あとになって後悔したくないなら、超プレミアムな「新生児期」を辛いだけで終わらせないでほしい。だって、この時期は生涯のうちで28日間しかないんです。
わたしの第3子(男の子)がいま生後3週間です。「新生児」は生後28日までの赤ちゃんを言うので、彼の新生児期は、残り1週間。
寂しすぎる
繰り返すけれど新生児期は人生のうちで28日間だけ。80年生きるとしたら、一生は365(日)X80(年)=29、200日だ。
29、200日のうちの最初の28日。それが今、終わりかけている。ママは猛烈に悲しい。
だから、新生児期に「辛い」だの「眠い」だのと嘆いている場合ではないのだ。残りの7日間、何をしたら良いか。
赤ちゃんの匂いをかぎまくりましょう!(変態?)
生まれたばかりの赤ちゃんの匂い、覚えていますか?
分娩台の上で「オギャー」と生まれた赤ちゃん。助産師さんが私の胸の上までそっと運んで抱っこさせてくれたときの、あの匂い。
あの崇高な野生の匂い。
新生児期は、まだあの匂いを体からモンモンと発しています。
これが、乳児になるとミルクの匂い。幼児になると単に汗臭い。40年後は、オヤジ臭(笑)になるのかな。
赤ちゃんが寝ているときに、横で添い寝してクンクンと生まれたての匂いをかぐのが至福の時間。
触れるだけで壊れてしまいそうな存在。それが新生児期。
脚、細いなー。
皮膚、薄いなー。
手をぎゅっと握りしめて、脚は折りたたんで。。お腹のなかでもこんなポーズで過ごしていたんだろうなーと、この時期ならまだ容易に想像できる。
スヤスヤと寝息をたてる赤ちゃんに向かって「暗い産道をよく1人で通ってきたね」と、改めて褒めてみる。ついでに、陣痛に耐えた自分自身もねぎらっておく。
1人目の時は、赤ちゃんのお世話で必死だった。信じられないほど脆弱な存在を前に、目を離したすきに死んでしまうんではなかろうか。きちんと哺乳瓶を消毒しなかったら食中毒にかかるのではないかと、常に気が気ではなかった。だから、長女の新生児期のことは、ろくすっぽ覚えていません。勿体無いことしたな。
たまたま3人の子供に恵まれたので、余裕のある今回は、生まれたての赤ちゃんをとにかく、クンクンと匂いをかぎ、スリスリとなでまくっている。
この時期を逃したら、2度とは味わえないこの匂い。この感触。
新生児期の赤ちゃんを育児中のママへ。出産直後のネットサーフィンはほどほどに。貴重な新生児期を味わおう。子供は1人という予定の方は、とくにご注意を。